大槻さんのプロの眼「世界の金融業界に大きなうねり」。大槻さんは「イタリア第2位のウニクレディトがドイツの第3位のコメルツ銀行の株式、すでに20%超を取得しているが、さらに持ち分引き上げたいということで今ディスカッションが行われている」、「大きな統合はどんな時起こるかというとだいたい金融機関が危機に陥った時にしか起こっていない。実はこれからいろいろな金融機関で統合というのは出てくるのではないかと思っている」と話し、銀行業界規模拡大の背景として、「AI投資等で銀行は一層装置産業化」、「欧米の景気鈍感懸念」、「世界的かつ多様な業態との競争激化」を挙げた。またバーゼル3の行方について大槻さんは「日本は最終化のステップを徐々に始めている。影響が大手ほどではないこともあり、粛々と進めている」と話した。