中国と韓国による外交安保対話は先月両国の首脳会談で開催に向けて合意したことを受けて行われ、両国の外務次官や国防当局の高官が出席した。この枠組みで次官級の出席は初。韓国メディアは会合は約4時間にわたって行われたと伝えている。韓国側はロシアのプーチン大統領の北朝鮮訪問に深い憂慮の意を示し、今回の訪問が不法な軍事協力の強化につながってはならないと主張。こうした動きは中国の利益にも反するとして、朝鮮半島の平和と安定、非核化に向けて建設的な役割を果たすよう求めた。これに対し、中国側は朝鮮半島をめぐる中国の政策に変わりなく問題解決に向け建設的な役割を全うすると強調したという。韓国としてはプーチン大統領の訪朝と同時期に行われた今回の会合を通じてロシア、北朝鮮と中国との間にくさびを打ち込みたい狙いがあったものとみられる。