続いてのトピックスは「イタリア本土とシチリア島の間につり橋を建設」。閣議決定した巨額プロジェクトに関し、宮崎氏は「なぜ今この話が可能になったのかが、その背景が面白い。何年も議論されたプロジェクトだが、EUの財政赤字やGDP比3%以下というルールで縛られできなかったプロジェクト。NATOが6月末に攻防費についてGDP5%を目指すという決定を下したこと、EUの財政ルール例外になると決めたことによりプロジェクトが始動。攻防費増額の合意をイタリアは活用。3.5%は兵器や人員で1.5%は関連インフラ。イタリア政府はこの橋はロシアの驚異に対抗するため欠かせないプロジェクトと説明。こういったラベルの張替えは各国ある。問題は財政赤字が大きく増える前提でどう円滑に消化するか。ユーロはドルほどの国際通貨ではないのでユーロを買わないとという投資家は少なく、その人たちに買ってもらう努力が必要」と話した。
