岐阜・可児市の警察署で働くフィリピン出身の女性の活動について。可児市などの周辺は製造業が盛んで、外国にルーツを持つ人たちが地域経済を支えている。可児市では外国人が人口の約1割を占め、県内の市町村の中では2番目に高い。女性は母国と日本の違いを知る立場から日本人には気づきにくい外国人が日本で暮らす中で抱く不安を言語化し、一つ一つ解消しようと取り組んでいる。警察について女性はフィリピンで警察の法に基づかない取り締まりや、たび重なる汚職など目の当たりにしていたことで強いマイナスイメージがあったという。ただ、前任者がいない仕事への関心が勝り警察で働き始めた。するとフィリピン人が警察に感じる怖さのポイントを知る自分にしかない視点で日本の警察を内側から見た時、気付けることがたくさんあった。その1つが日本の警察の巡回連絡。外国人向けのパトロールカードには女性の意見を反映させ、警察が訪問したいと明確に説明する文書を加えた。週に1回、講師を務めている外国人向けの日本語教室でも交通ルールなどを話題にするようにしている。女性は外国人が不安に思うポイントを警察署内の講義でも伝えている。女性は「コミュニティー(の仲間が)安全に生活できるように情報などをサポートしたい」と語った。
