欧州食品安全機関では専門家が健康効果を強調する表示について厳しく評価している。審査には「対象成分が特定されているか」「表示したい効果が定義されているか」「根拠としている研究結果に妥当性があるか」という3つの基準がある。欧州食品安全機関が評価を行った申請は2324件、そのうち2062件に対して科学的根拠が不十分で承認できないとした。フランスでは健康被害の相談を受けた薬剤師は報告サイトから国に情報をあげる。ニュートリビジランスと呼ばれるシステムで報告を受けた食品環境労働衛生安全庁は、被害報告のあった製品に製造業者に聞き取りを行う。専門家チームと分析評価を行い、結果は監督省庁に報告し消費者や医療従事者などにも共有する。ダイエットサプリなどに含まれる成分「p-シネフリン」は心臓への影響が懸念されるとして、摂取量の上限が定められた。