航空機大手・ボーイングが開発を進めてきた新しい宇宙船「スターライナー」は、ことし6月、試験飛行のため、NASA(米国航空宇宙局)の宇宙飛行士2人を乗せて打ち上げられ、国際宇宙ステーションに到着した。この宇宙船は当初、1週間程度で地球に戻る予定だったが、推進装置の一部に不具合が見つかり、2か月以上、国際宇宙ステーションにとどまったままになっている。これについてNASAは24日、会見を開き、スターライナーに2人を乗せて帰還させることを断念したと発表した。新しい計画では、米国の企業・スペースXが来月以降に打ち上げる予定の宇宙船の乗組員を4人から2人に減らし、宇宙ステーションに到着後、スターライナーの2人も乗せて、来年2月に帰還するという。