EUの首脳会議がベルギー・ブリュッセルで開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。会議ではウクライナへの支援にあてる資金を確保する方法を巡り、制裁で凍結しているロシア中央銀行の資産をウクライナへの無利子の融資に活用する案について、議論が行われた。凍結資産の多くを保管する決算機関があるベルギーがロシアに資産を返還する場合の対応方法などについて、懸念を表明したことから加盟国は結論を先送りした。EUのコスタ大統領は“ことし12月に開かれる次回の首脳会議での合意を目指す”としている。ゼレンスキー大統領はロシア凍結資産活用の融資について、“国内での武器生産・欧米からの武器購入に活用”との考えを示していた。
