ベッセント財務長官はブルームバーグテレビに出演し、今月1日に発表された雇用統計で過去のデータが大幅に下方修正されたことに関連し、「質の高いデータがもっと早く示されていれば、FRBは先月までの会合で利下げを決められた可能性がある」との認識を示した。今後の政策金利の水準については「おそらく1.5%~1.75%低くあるべき」と述べるとともに「来月の会合では0.5%引き下げるのが望ましい」との考えを示した。0.5%は一回の利下げとしては通常の倍の下げ幅となる。FRBはこれまで5回連続で利下げを見送っており、現在の政策金利は4.25~4.5%の幅となっている。一方、ベッセント長官は日銀の金融政策にも言及した。この中で「植田総裁と話した」と明らかにし、「これは彼ではなく私の意見だが、彼らは後手に回っている。彼らは利上げをしてインフレの問題をコントロールする必要がある」と述べた。ベッセント長官は植田長官と話した時期や具体的な内容については言及しなかった。