ブータンには信号機が1つもないので交通整理は警察官が手動で行っている。国民総幸福といって経済的な豊かさよりも心の幸せを優先している。人口は80万人。日本の九州ほどの大きさ。独自の文化を守るため1974年まで外国人の入国を禁止。1999年までテレビは禁止、ネットも繋がっていなかった。それらが解禁されると若者は国技の弓術そっちのけでサッカーに夢中になってしまった。ブータンは国土の大半が標高2000mにあり、道路は断崖絶壁に作られている事が多く、ガードレールはない。町と町を結ぶのは、危険な山道だけ。この日、バスの運転手、テンジンは客を乗せ、180km離れた町に向かうという。いまは雨季なので雨水でどうろが川のようになったり、地すべりが発生したりする。テンジンのバスは途中、道路工事にハマってしまった。ブータンでは車がすれ違える場所を増やすため道を広げる工事をしょっちゅう行っている。道路工事の責任者が現れ硬い岩盤をふっ飛ばすため400本のダイナマイトを使うという。