昨日自民党の議員連盟は高齢者向けの投資信託を新たに創設する趣旨の提言を取りまとめた。岸田前総理が会長を務める議員連盟が取りまとめたのはプラチナNISA。NISAは長期的な運用を前提にした制度でコツコツとお金をつみたてて行くもの。運用で得た利益を再投資していくことで元本を上積みしより効率的に資産を増やすことが期待できる。口座数は去年9月末時点で2500万以上。18歳以上の4人に1人が開設している計算。しかし、割合を見ると高齢者の利用は比較的少なくなっている。高齢世代の参加を促そうとプラチナNISAの利用対象は65歳以上に限定。運用で得た利益の一部は再投資に回さず分配金として毎月受け取る商品も選べるという。月の収入源を確保できるという安心感の一方、運用益が分配金を下回った場合、元本から不足分を補填する仕組みでありリスクもある。議員連盟は取りまとめた提言を来週にも総理に提出予定。金融庁は今回の提言を受け、8月末の税制改正要望に向け検討を進める方針。