ロシアと北朝鮮が接近するなか、韓国の一番の懸念は”有事の自動介入”。自動介入とは、北朝鮮有事の際、ロシア軍が軍事的に自動的に介入するというもの。冷戦時代の1961年には旧ソ連と北朝鮮の間に自動介入が明記された条約「友好協力相互援助条約」が締結されていた。その後1990年に旧ソ連と韓国が国交を樹立し、96年に条約の満了期限を迎え、条約延長は中断され失効された。今回その友好協力相互援助条約が復活するのかが懸念されている。毎日新聞編集委員・鈴木琢磨氏によると「1月金総書記が「南北統一」の目標を放棄することを表明。これは金日成主席と金正日総書記が民族の最優先課題と掲げてきたものを否定したことになるとみられていた。これにより北朝鮮内部では動揺が広がり体制が揺らいでいた。北朝鮮はロシアとの関係を深め北朝鮮内部の引き締めを狙っている」などとしている。杉村は「プーチン大統領が労働新聞に寄稿した論文を読むと”関東軍を打ち負かし植民地支配から開放”などと書かれているが、対日本の過去の出来事が両国民の琴線に触れているのは間違いない。今年の1月と先日も北方領土に行きたいと発言している。自民党総裁選や立憲民主党代表選ではロシアとの外交関係を争点にしてほしい」などとした。萩谷は「日本としては多国間で連携していくしかない」などとコメントした。