長崎はきょう79回目の原爆の日を迎えた。長崎で平和祈念式典が行われた。過去最多となる101の国や地域の代表らを前に、鈴木長崎市長は核兵器の廃絶を訴えた。しかし今年はG7の日本を除く6か国とEUの駐日大使らが欠席。イスラエルを招待しなかった長崎市の対応を「イスラエルをロシアやベラルーシなどの国と同列に扱うことになり残念で誤解を招く」として代理が出席した。今日の式典で平和への誓いを読み上げたのは89歳の三瀬清一朗さん。三瀬さんは10歳の頃に疎開先の長崎市矢の平で被爆。被爆当時、三瀬さんの家族は全員無事だったという。三瀬さんが通っていた小学校には怪我人が次々と運ばれ、約1か月間に266人が死亡したという。その後三瀬さんは被爆体験を語ることはなかったが、海外の人が日本の位置を知らないという出来事に直面し、80歳で語り部活動を始めたという。今回被爆者代表になった理由について三瀬さんは、「子どもたちから『元気な間は原爆を知らない人にこの話をどんどんしてください』と言葉をかけてもらった」などと話した。そして式典で三瀬さんは「被爆国日本こそが核廃絶を世界中の最重要課題として真摯に向き合うことを願ってやみません」などと話した。