夏休みの宿題について任意制の宿題が多くなっている。小学生と保護者を対象にした夏休み宿題調査で、保護者が夏休み中大変だと思うことの1位は自宅での食事の準備、2位は夏休みの宿題をみること。自由研究や読書感想文など何かしら関わる保護者は9割を超えた。去年の夏休みの宿題に「任意制、選択制の宿題があった」との回答が約6割にのぼっている。(ベネッセコーポレーション調べ)。任意制に賛成の保護者は約7割いて「子どもが自分で選んだ宿題の方がやる気が出る」「強制だと親の負担が大きい」など。一方の反対の保護者は「学力差が開きそう」などがあった。愛知県豊田市の小学校元校長で2019年に夏休みの宿題をなくした澤田二三夫氏は任意制の宿題が増える背景には働き方改革で教員の負担軽減、共働き世帯も増えているため親の負担軽減があると指摘している。澤田氏は任意制の宿題について「親子でやるかやらないか会話が大切」と指摘。学校教育で「主体性」を重要視していることを挙げ、「10万円で家族が楽しめる計画」など自分で考え行動する経験の機会にもなるという。脳科学者・中野信子は「子どもを産みたくないという原因の一つになっていそう。できる子が犠牲になる。やらなくてもできることを宿題でやらないといけない。子どもがやりたい勉強をさせるべき。教育で一律にというのは今の時代に合っていない。任意というのはとても良い方針」、デーブ・スペクターは「アメリカは夏休みが3カ月と長い。それでも宿題はない。夏休みの宿題は夏休みの出勤みたいに矛盾している。アメリカでは落第した人がサマースクールに行かないといけない」とコメントした。
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