イスラエルを訪問しているブリンケン国務長官は10日、ネタニヤフ首相と会談し、イスラエルがイスラム組織「ハマス」に提案しているガザ地区をめぐる恒久的な停戦や人質解放を含む新たな停戦案について協議した。国務省によると、ブリンケン国務長官は、アメリカをはじめとする世界の指導者たちが新たな停戦案を支持していくことを改めて表明した。これに先立ち、ブリンケン国務長官はエジプトを訪問し、停戦案を受け入れるようハマスに対し圧力をかけるよう要請した。ブリンケン国務長官は「中東地域の政府に対する私のメッセージは、停戦を望むのであれば、ハマスに(停戦案を)受け入れるよう圧力をかけることだ」と述べた。ブリンケン国務長官は、停戦案について「イスラエルは受け入れている。問題は、ハマスが受け入れるかどうかだ」と強調した。一方、ロイター通信によると、ハマス幹部は、ブリンケン国務長官の発言について「イスラエルに偏っている」などとして合意達成の障害になっていると批判した。