イランによる大規模ミサイル攻撃を受けたイスラエル。米軍は2日、ミサイルを迎撃する様子だとする映像を公開した。米海軍の駆逐艦から迎撃ミサイルが発射されている。イスラエル軍は2日、被害は限定的だったとしているが、ミサイルの破片にあたり2人が怪我をしたとしている。イスラエルが対抗措置としてイラン国内の石油生産施設を攻撃する可能性も伝えられる中、イスラエルのハレビ参謀総長はビデオ声明を発表。対抗措置をとる構えを強調した。米国のバイデン大統領はイスラエルの核施設攻撃を支持するか問われると、これを否定。ネタニヤフ首相と近く協議する考えを示した。緊迫した状況が続く中イランのペゼシュキアン大統領は2日、ミサイル攻撃の正当性を主張した上で「我々には応じる以外に選択肢はなかった」と述べた。一方、レバノンではイスラエル軍による攻撃が続いている。イスラエル軍は2日深夜、ベイルートを空爆したと発表。レバノンの保健当局は空爆で9人が死亡したと発表している。さらにイスラエル軍は3日にかけて地上侵攻に踏み切ったレバノン南部ヒズボラの拠点を空爆し、戦闘員約15人を殺害したなどと主張。米国のシンクタンク「戦争研究所」が公開しているイスラエル軍の動向を示した地図。レバノン南部に点在するエリアは、イスラエル軍が住人に避難するよう警告している場所。また、国境を挟んだイスラエル側は、ヒズボラからの攻撃の影響で、約6万人の住人が避難を余儀なくされている地域。各国はレバノンから自国民の退避を進めていて、日本政府もレバノンに滞在する日本人などの国外退避に備え自衛隊輸送機を周辺国に向けて出発した。こうした中、開かれた国連の安全保障理事会の緊急会合では、イスラエルとイランがさらなる対抗措置を互いに警告し合う展開となった。