米国のトランプ次期大統領がロシアとウクライナに対して、即時停戦と交渉の開始を呼びかけた中、一貫してウクライナを支援してきた北欧フィンランドのオルポ首相がNHKの単独インタビューに応じた。オルポ首相は、米国のトランプ次期大統領がロシアによるウクライナ侵攻を巡り“即時に停戦し、交渉を開始すべきだ”と両国に呼びかけたことについて「ウクライナやウクライナの人々を置き去りにした平和はありえない。ウクライナへの支援を続け、交渉の場での立場を強めることが重要」と述べた。仮に交渉を行うにしても、ウクライナが有利な立場で臨むことができるよう「各国は軍事支援を減少させるべきではない」と訴えた。また、トランプ氏がNATO(北大西洋条約機構)の在り方を見直すとしている中、オルポ首相はヨーロッパ各国が結束する重要性を指摘した。北朝鮮兵のロシアへの派遣については「この戦争におけるとても危険で新しい現象だ」と述べ、ウクライナ情勢を巡る情報を共有するなど日本と連携する意義を強調した。