ホリコ・キャピタル・マネジメントの堀古英司さんの解説。30日のニューヨーク株式相場について、「発表されたメタやテスラなど大手ハイテク企業の決算が好感され上昇していたが、トランプ大統領がカナダとメキシコに25%の関税をかけると発言したことを受け、上昇幅を縮小」と述べた。実質GDP(国内総生産)の速報値が市場予想を下回ったことについて、「市場予想の2.6%に対し、2.3%は一見低いように見えるが、見かけよりずっと良い内容と考える。GDPの約7割を占める個人消費が4.2%成長。コロナ後の反動需要が表れた2023年1−3月期以来の高成長。景気後退懸念を吹き飛ばす内容。マイナス成長となった設備投資は、もともと変動が大きいのが特徴。2024年半ばの反動が大きく出ていることに加え、ボーイングのストライキなどマイナスな特殊な要因によるもの。アメリカ経済は景気が好調な一方で、インフレは沈静化方向にあり、理想的な状態を保っている結果を示す内容」と述べた。