ベトナムの最大都市ホーチミンで、日本の支援を受けながら整備が進められてきた初めての地下鉄が開業した。開業したのはホーチミンの中心部と郊外の間の約20キロの路線で、高架とベトナムでは初めてとなる地下鉄で結んでいる。真新しい車両の中では多くの人たちが記念撮影などを楽しんでいた。日本は深刻化する交通渋滞や大気汚染の緩和につなげようと、JICA(国際協力機構)の円借款を通じて鉄道の整備を支援し、多くの日本企業も工事に携わってきた。両国の関係者などが出席して記念の式典が開かれ、ベトナム政府の高官は「この事業はベトナムと日本の協力のシンボルであり、日本の技術や経営モデルの統合の成功を示している」と述べ、これまでの日本の支援に謝意を示した。