人の筋肉細胞1個が瞬間的に使うエネルギーは大腸菌1個のおよそ1億倍に達することもある。分化をせず老いもしない大腸菌だがこのような莫大なエネルギーは存在しない。人間の細胞の中にはエネルギー製造装置「ミトコンドリア」が存在。ミトコンドリアは元細胞で太古の微生物が人間の細胞に入り込むことで共生を果たした。1つの細胞に数百程度が存在しており、他の細胞とは桁違いの大きさ。膨大なキャラクターたちがミトコンドリアを頼りに動くことで細胞を働かせている。予定より4週間も早く生まれたジョージア・ボーウェンちゃんは心臓の働きが弱くその働きが人工心肺で繋ぎ止められている状態だった。小児科医のシタラム・エマニさんはジョージアちゃんの心臓にミトコンドリアを移植。元気な首の細胞から採取した元気なミトコンドリアを培養して心臓に注射し送り込んだ。移植されたミトコンドリアが弱っていた心臓内のミトコンドリアを治療。ジョージアちゃんは死の淵を脱した。エマニさんは「ミトコンドリアはとても興味深いものです。まだに細胞の発電所といえるでしょう」と語った。