イスラエルはパレスチナ自治区ガザで人道支援に当たる国連機関の国内での活動を禁止する法案を国会で可決した。イスラエルの国会は28日、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の国内での活動を禁止する法案を可決した。UNRWAはガザで支援物資の配給などを行っているが、イスラエル側は職員の1割以上がイスラム組織ハマスと関係があるなどと主張し解体を求めてきた。ロイター通信によると法案は、パレスチナ自治区での活動禁止については明記されていないが、UNRWAの広報担当者は「ガザやヨルダン川西岸での人道活動にも深刻な影響を及ぼすだろう」と懸念している。日本や英国など7か国の外相は26日、法案がガザの危機的な人道状況に「壊滅的な影響を与える」などとする声明を出していた。また米国政府も「UNRWAの代わりになる組織はない」とし法律を施行しないよう求めた。「今後の動き次第で対応を検討する」としている。米国・ワシントンの映像。米国国務省・ミラー報道官は、「この法律を施行しないようイスラエル政府に引き続き求める」とコメント。今後の動き次第で対応を検討するという。