ことしの春闘でホンダの労働組合は月額2万円(ベースアップ・定期昇給分相当)の賃上げ、一時金は月給の7.1か月分を要求していたが、ホンダは満額回答した。月額2万円の賃上げは1989年以降最大となる。マツダも月額1万6000円の賃上げ(ベースアップ相当分・定期昇給)要求に満額回答した。現在の人事制度となった2003年以降最大となる。いずれも大手自動車メーカーで最も早い回答で、各社の労組が高い水準の賃上げを要求する中、この動きがさらに広がるかが焦点となる。トヨタの労働組合は「職種別」「資格別」に賃上げを要求し、最も高いケースで月額2万8440円となる。ボーナスは過去最高となる月給7.6か月分を要求している。トヨタは去年1回目の交渉で満額回答の方針を示したが、ことしはきょうの1回目で回答が示されなかった。