太平洋戦争の混乱などでフィリピンに取り残された、いわゆる残留日本人の人たちが、日本政府に対して早期の国籍取得に取り組むようあらためて訴えた。今も49人が日本国籍を求めている。フィリピン残留日本人は、戦前に移住した日本人の父親とフィリピン人の間に生まれ、父親が戦争中に死亡するなどして取り残された。戦後のフィリピンでは反日感情が根強く、迫害を恐れて、日本人の子どもであることを裏付ける証明などを処分した人も多く、無国籍のまま過酷な人生を送ってきた。戦後80年の今年、日本政府の対応が注目される。
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