自閉症の画家・石村嘉成さんの新作の制作現場に密着した。「決して絵の才能がある子とは思っていない。しかし何かをやり続ける才能はある」と話す父・和徳さん。鮮やかな色彩で幼少から大好きな動物を描いてきた石村さん。2歳の時に自閉症と診断され、母や周囲の支援を受け厳しい療育に向き合ってきた。和徳さんは「献身的に命にかえてって言えるぐらい心血注いで療育してきた」と話した。パニックなどの症状は収まったが、高等教育機関では受け入れてもらえなかった。油絵や版画に興味があったことから愛媛県の自宅で制作を始めると才能が開花し国際的な賞を受賞。全国で個展や特別展が企画されるようになり、7月には初めて広島で開催される。
広島ならではの新作を描きたいと、石村さんは元美術教師の寺尾いずみさんと安佐動物公園へ。寺尾さんは「生い立ち、経験を結びつけて描いていると思う。お母さんと幸せに暮らしたいっていう気持ちが必ず絵に出てくる気がする」と話した。テーマは「家族」で母への思いを込めて描く。母・有希子さんは石村さんが11歳の時にがんで他界。父・和徳さんは「ずっと母親に守られていると思っているんだろう。そういう絵を見てもらい元気になって喜んでくれることにより天国のお母さんに恩返しできているように思う。描くことによって(母の死を)自分で乗り越えようとしている」と語った。石村さんは「お母さん、本当にありがとう。これからも約束通り必ず頑張ってみせるという思い、願いを込めてがんばって苦労した」と話した。
今月7日、石村さん親子は広島県熊野町で開かれた講演会に出席。会場には作品の原画が展示され、参加者と一緒に版画作品も仕上げた。適切で厳しい療育に取り組んできたことで社会性を身につけ画家としての今があることは着実に伝わっている。独特の色彩と生命力溢れる動物画。来月から9月まで、広島で初めての作品展が開かれる予定。
広島ならではの新作を描きたいと、石村さんは元美術教師の寺尾いずみさんと安佐動物公園へ。寺尾さんは「生い立ち、経験を結びつけて描いていると思う。お母さんと幸せに暮らしたいっていう気持ちが必ず絵に出てくる気がする」と話した。テーマは「家族」で母への思いを込めて描く。母・有希子さんは石村さんが11歳の時にがんで他界。父・和徳さんは「ずっと母親に守られていると思っているんだろう。そういう絵を見てもらい元気になって喜んでくれることにより天国のお母さんに恩返しできているように思う。描くことによって(母の死を)自分で乗り越えようとしている」と語った。石村さんは「お母さん、本当にありがとう。これからも約束通り必ず頑張ってみせるという思い、願いを込めてがんばって苦労した」と話した。
今月7日、石村さん親子は広島県熊野町で開かれた講演会に出席。会場には作品の原画が展示され、参加者と一緒に版画作品も仕上げた。適切で厳しい療育に取り組んできたことで社会性を身につけ画家としての今があることは着実に伝わっている。独特の色彩と生命力溢れる動物画。来月から9月まで、広島で初めての作品展が開かれる予定。