海水などに広く分布する元素であるマンガン。その団塊という意味を持つ「マンガンノジュール」。これが私達の生活に欠かせないスマートフォンや電気自動車など身近な物に関係する大発見につながるという。2024年6月にはマンガンノジュールの驚くべき調査結果が発表された。このプロジェクトを託されたのは東京大学工学部の中村謙太郎教授で海底鉱物資源探査のプロフェッショナルである。記者発表から遡ること2か月、海底資源の調査が行われた。この船には水深6000mまで潜れるカメラやクレーンを搭載。向かったのは日本最東端である小笠原諸島の「南鳥島」。一般人は立ち入り禁止となっており自衛隊や気象庁の施設がある。1980年代に初めてマンガンノジュールを発見したが、量の調査は行われていなかった。今回は海上で30日間調査となる。そして深海5500mへアームを降ろし1回の作業で3時間を1日3回繰り返す。全115ヵ所で調査を行って量を計算した結果100km四方の範囲にマンガンノジュールが埋め尽くされており、総量は2.3億t。回収したマンガンノジュールは東京大学工学部の中村教授の研究室へ。まずは切断し中身を確認すると中心に茶色いものがありそれは核で石や泥なのだという。
ここで「三角のマンガンノジュールの核は何?」という深海クイズ。
ここで「三角のマンガンノジュールの核は何?」という深海クイズ。