太平洋島しょ国の海上保安当局との協力関係を強化する一環として、海上保安庁は先月ミクロネシアとマーシャル諸島に初めて海上保安官を派遣して、救助訓練を行ったと発表した。海上保安庁はこれまで東南アジア各国の海上保安当局を中心に協力関係を強化していて、2017年には各国をサポートする専従部門を発足させている。2018年からは太平洋島しょ国にも範囲を広げ、先月にはミクロネシアとマーシャル諸島に初めて海上保安官を派遣した。南太平洋では日本の漁船もマグロ漁などを行っていて、海上保安庁は万が一の場合でも漁船を救助できる体制を整えたいとしている。また今回の派遣では国連海洋法条約の講義も行っており、中国の海洋進出を念頭に太平洋島しょ国とも協力関係を強化したい狙いがあるという。