政府はミニマムアクセスとよばれる仕組みで毎年約77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していて、このうち10万トンは主食用として販売されている。この主食用輸入米について農林水産省はコメ価格安定につなげようと、例年より前倒しして6月から入札を実施し、これまでの2回の入札でほぼ全量にあたる約6万トンが落札された。落札されたコメは例年より約3か月早く今月11日から卸売業者へ引き渡しが始まった。1キロあたり341円の高い関税が課される民間のコメ輸入も急増していて、財務省の貿易統計によると、ことし7月の輸入量は2万6000トンで去年同月比約200倍になった。割安な外国産米が市場に出回ることでコメ価格にどう影響を及ぼすかが焦点になる。