仏教徒の助産師のフラとロヒンギャの助手・ニョニョは宗教の境目を越えた助産師コンビ。ニョニョが住んえいるのは村はずれの水田地帯。家族は何世代も前から農業をして暮らしてきた。ニョニョは助産院で働く傍ら、夫とともに子どもたちに勉強を教えている。教えているのは仏教の教えと言語だった。ある日、大勢の仏教徒たちがロヒンギャとロヒンギャを助けるものに対し抗議を行った。さらに軍の総司令官がラカイン州のイスラム教徒は不法移民。ロヒンギャなんてものは世界に存在しないと発言した。こうした動きによりフラの助産院も閉鎖に追い込まれた。10か月後、ニョニョはヤンゴンに向かうはずだったが妊娠が判明志村を出れなかった。ニョニョは助産院を再開した。ある日、出産を控えたニョニョがフラの助産院にやってきた。翌日、ニョニョは女の子を産んだ。そんな中、ラカイン州で国軍と武装組織の紛争が勃発した。ニョニョは、姉からもらった金のネックレスを売り、そのお金でロヒンギャのための助産院を作った。運営資金は空いたスペースで食べ物や日用品を売ることでまかなっていた。