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「ミリ(マレーシア)」 のテレビ露出情報

大矢秀二さんは14歳で学校を卒業すると陸軍に志願。ところが身長が基準に満たず不合格に。教師に相談すると民間の船員を勧められた。当時日本では民間の船が「戦時徴用船」として国の管理化におかれ兵士・武器・石油などを輸送。しかし次々と沈没させられ船・船員も足りなかった。大矢さんは養成所で2か月間の訓練後、大阪商船の「大明丸」に配属された。乗組員は35人で全員民間の船員だった。そして昭和19年10月、原油の積み出し地ミリに到着。大矢さんによると船が大きく沈み込んでいたという。出航するとアメリカ軍の潜水艦の魚雷が船体の左側に命中。大明丸の見張り台にいた船員たちは吹き飛ばされた。大矢さんたちは脱出したが、沈没で船員3人、日本に戻る民間人31人が亡くなった。
兵庫・神戸市の「戦没した船と海員の資料館」には大明丸と同じように沈没した「戦時徴用船」の写真が展示されている。失われた船は約7200隻、6万人を超える船員が亡くなった。毎年、船員の追悼式が横須賀で開かれている。今年、当時の船員として出席したのは大矢さんだけだった。

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