ミャンマー軍のトップはクーデター以降、先送りにされてきた総選挙について、来年に実施する方針だと明らかにした。ミャンマー軍は、民主派政党が圧勝した総選挙で不正があったとして3年前にクーデターを強行。抵抗勢力との戦闘の激化で選挙が実施される見通しは立っていなかった。こうしたなか、ミャンマー軍のミンアウンフライン総司令官は「今年10月に国勢調査を行い、複数政党による民主的な総選挙を来年に実施する」と述べ、選挙の実施時期について初めて言及した。選挙の実施によって自らの統治を正当化するとともに、混乱の収束を図る狙いがあるとみられるが、実現できるかは不透明な情勢。