今月、日本を代表するロックバンドRADWIMPSが20の国と地域を回る世界ツアーを終えた。RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎はタイにいた。去年4月から1年以上かけて巡る大規模な世界ツアー。バンコクでのライブを控えていた。現在、野田、桑原彰、武田祐介で活動しているロックバンドRADWIMPS。新海誠監督とタッグを組んだ映画「君の名は。」の主題歌が社会現象に。野田の紡ぐ歌詞と音楽は人々を魅了し瞬く間に日本を代表するロックバンドに駆け上がった。彼らが初めて海外ツアーを行ったのは10年前。2020年から世界で猛威を振るった新型コロナウイルス。実は準備していたヨーロッパ、北米、アジアなどを回るツアーが全て中止になった。去年、再挑戦の思いで再び歩み始めた世界ツアー。北米、ヨーロッパ、中南米アジアと回ってきた。去年、完売したジャカルタ公演。しかし、今年はなぜか空席が出た。海外ではその土地の雰囲気を肌で感じるためライブ前に街を回るという野田。タイは一部の富裕層が多くの富を所有しているといわれ世界有数の格差大国として知られている。チケットは一番高い席で平均月収の6分の1ほどの値段。ライブのリハーサルでは最高の形で観客を迎え入れようとする姿があった。公演中、観客がほとんどの曲を最初から最後まで日本語で歌っていた。こうした景色はバンコクだけではなく、これまで巡ってきたどの国でも観客が日本語のまま大合唱で迎えてくれた。