ネバダ州のミード湖は米最大の人工の湖。一昨年、最低の水位を記録。原因はコロラド川の水量の変化。米地質調査所は、干ばつ・熱波による水の蒸発、上流の雪の減少で、この100年で水量が20%減としている。カリフォルニアは次の大きな干ばつに備えて対策を加速させている。その一つが徹底した節水。カリフォルニア州グレンドーラは2040年までに供給水量43%削減義務付け。水道水の70%が庭の芝生を維持するために使われている。州は少量の水で維持できる在来植物へ補助金を設けて呼びかけている。さらに力を入れているのが下水の再利用。今年10月から下水を飲料水として再利用することが州の規定で認められた。下水を飲料水に浄化するというアイデアが浮上したのは1990年頃。その後、企業・政治家・市民から強い反発を受け、トイレから蛇口へと揶揄された。カリフォルニアやテキサスなど4都市で2015年に行われた調査では、50~60%の住民が支持するなど、理解が広がっているとされている。担当者は「直接飲用に使う動きも今後は広がっていく」と指摘する。