メタがファクトチェックを廃止する。メタがファクトチェックを導入したきっかけはトランプ氏とヒラリー氏が激突した2016年の大統領選挙。フェイスブックなどのSNSで、選挙に関する多くのデマ情報が拡散され、SNSを運営するテック企業への批判が強まったため。その後、2021年の米国議会の襲撃事件をあおったとしてメタはトランプ氏のフェイスブックアカウントを凍結しトランプ氏とは事実上の敵対関係に陥った。トランプ氏はザッカーバーグCEOを「投獄する!」などと、ののしった。しかし、去年の大統領選でトランプ氏が再選すると状況は一変する。ザッカーバーグ氏はトランプ氏の自宅を訪れ、夕食を共にして100万ドル(およそ1億6000万円)を大統領就任式関連の基金に寄付するなど、関係改善を進めている。トランプ氏に接近しようとするのはザッカーバーグ氏だけではない。ワシントン・ポスト風刺漫画家のアン・テルナエスさんはトランプ氏に対してザッカーバーグ氏がアマゾン創業者・ベゾス氏、オープンAI・アルトマンCEO、ミッキーマウスとともに金を差し出すなどする風刺画を作ったが、テルナエスさんはワシントン・ポストが掲載を拒否したことで辞職する形となった。ワシントン・ポストはベゾス氏がオーナーを務めていることも背景にあると見られる。