水中ドローンはカメラがついていて陸上で水中を確認することができる。アームを使えば物をつかむこともできる。近年は小型のものが増え、機動性が高まっている。兵庫・南あわじ市の水中ドローンのスクール・インストラクター・柏坂雅史さんに話を聞いた。ここでは水中ドローンの使い方の講習を行っている他、海などで行われる調査にも協力している。施設の中には水中ドローンの練習用のプールが整備されている。基本動作はもちろん、専用のコースもあり実戦的な動きを学ぶこともできる。このスクールではより多くの人に水中ドローンに親しんでもらおうとイベントも開催している。空中ドローンと違い特定の免許も必要なく、子どもたちも気軽に楽しむことができる。柏崎雅史は「だれでも、子どもでも簡単に操縦ができて海の中を探検できるところが魅力」と話した。水中ドローンは活用の幅が広がっており、この日は地元の漁協の海中調査に協力するためスタッフが同行した。沼島漁協・川口雄也組合長は「ダイバーの皆さんを1日雇うとなったらかなりの費用がかさむし、漁師も魚種によって見たいポイントが違うのでこの辺を調べて欲しい、見たいというのは魚種ごとに違うのでそこを使いこなせたら便利かなと思う」などと話した。水中ドローンは船底の貝類の観察や定置網の損傷の点検、ごみの除去、ダムの調査などにも使われていてその用途は海洋土木や水難救助、研究機関との協力までさらに広がろうとしている。水中ドローンは免許がなくても使うことができるが、公安法などのルールに従って使うことが大切だという。