「未来をここからプロジェクト」の一環で気候変動などSDGs企画を伝える。今日のテーマ「気候変動に具体的な対策を」。栄養価が高く、地球環境にもよい奇跡の木と呼ばれる植物を取材した。埼玉・さいたま市の住宅街の先に広がる小さな森のような場所で育てられていたのはスーパーフードとして注目されるモリンガ。カルシウムは牛乳の約20倍、鉄分はプルーンの40倍。モリンガの栽培が今、埼玉県で広まっている。本来は熱帯地域などに生息するモリンガだが、地球温暖化の影響で気温が上がり、近年では埼玉県でも栽培できるようになった。収穫して乾燥させたものはモリンガ茶や粉末にして練り込んだモリンガパスタなど様々な食品に姿を変える。藤野毅教授は「大気中のCO2をとりこむスピードがほかの植物に比べて早い」と語った。その量は、一般家庭が排出する2年分以上。気候変動の要因である二酸化炭素を驚くほど吸収する。人と地球にダブルでおいしいモリンガは、健康的に気候変動を食い止める奇跡の木となるかもしれない。