高校2年生の優輝さん(仮名)は、脳性麻痺の母親の介護を続けるヤングケアラー。母親と6歳下の弟と3人暮らし。洗濯、買い物、料理、さらに母親のケアなど、一家を支える生活を送っている。「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話を日常的に行っている子どものこと。中高生の20人に1人がヤングケアラーと推計されている。そんな中、埼玉県は全国に先駆けケアラー支援条例を制定するなど対策に乗り出している。この番組では、埼玉県を舞台に、専門家・元ヤングケアラー・支援者などが一堂に会し、徹底議論を行う様子をお送りする。いかにSOSに気づいて支援につなげていけるかを考えていく。