特徴的なリズムに乗せたメッセージ性のある歌詞、ボブマーリー。43年前の5月に亡くなった。彼には命を懸けて世界に訴え続けたメッセージがある。そんな彼の思いが込められた伝記映画「ボブ・マーリー:ONE LOVE」が今月公開された。なぜ、今の時代にこのメッセージを込めたのか、プロデューサーであり息子でもあるジギーマーリーさんにその思いを聞く。レゲエの神様として知られるボブマーリーは1970年代、カリブ海の島国・ジャマイカの音楽・レゲエを世界に届けた。1970年代後半、ジャマイカでは社会主義路線をとっていたマイケルマンリー首相と、資本主義を掲げていた野党党首・エドワード・シアガ氏の支持者らによる銃撃戦が起きていた。このとき、国をまとめようと立ち上がったのが、ミュージシャン・ボブマーリー。1978年に開催された「ワンラブ・ピース・コンサート」で、ボブマーリーは敵対する両党首をステージに上げ、2人の握手を実現させた。平和は一時的なものだったが、その光景は今も語り継がれている。2018年、レゲエはユネスコ無形文化遺産になった。