今月3日に「非常戒厳」を宣言した韓国・尹錫悦大統領の弾劾訴追案はまもなく国会で採決される。韓国のテレビ各社は国会の中継映像の一斉に切り替え採決の様子を伝えている。国会に向かう道路は10万人とも言われる多くの人で溢れかえっている。韓国国会では金建希夫人の疑惑に関する審議が行われている。その後、尹大統領の弾劾訴追案の採決が行われる予定。尹大統領は談話を発表し非常戒厳を宣言したことについて国民に謝罪、自身の任期については「わが党に一人する」と述べた。与党「国民の力」は採決のギリギリまで議員総会を開き、「弾劾反対」の方針を固めた。与党「国民の力」・韓東勲代表は「大統領の早期退陣は避けられない」と述べている。可決には与党から少なくとも8人の賛成が必要で与党の動向が注目される。弾劾訴追案が可決されれば保守政党にとっては朴槿恵元大統領に続き2人連続となり、韓国は今後の行方を左右する大きな局面を迎えている。