尹大統領への退陣を要求する集会で、最大野党「共に民主党」のキム・ミンソク最高委員は「キム・ゴンヒ夫人を守るために、尹大統領が非常戒厳を宣言した」と主張した。経歴詐称疑惑をはじめ、多くの疑惑が浮上していたキム・ゴンヒ夫人。先月行われた世論調査によると、非常戒厳前の尹錫悦大統領不支持の理由では、キム・ゴンヒ夫人をめぐる問題が19%と最も多い割合を占めていた。キム・ゴンヒ夫人ファンクラブのイ・スンファン代表は「保守政党を守るためには、夫人を守ることが必要だと思い、ファンクラブまで作った。」と話した。会員数は約8万4000人。夫人の疑惑への追及が強まる今は、保守派を支持する集会参加への呼びかけを盛んに行っているという。イ・スンファン代表は「保守陣営に夫人を守ろうとする人はあまりいない。尹大統領が解決するべきだと思っている。キム・ゴンヒ夫人には気を強く持ってほしいと思う。」と語った。韓国国内でも様々な意見がみられるキム・ゴンヒ夫人。キム・ゴンヒ夫人の疑惑をめぐり、実態解明の鍵を握る人物として、ミョン・テギュン氏が注目されている。世論調査会社の運営者や政治ブローカーで、2022年の国会議員の補欠選挙で、キム・ゴンヒ夫人が与党候補の公認に介入したとされる疑惑に関係したとみられている。現地メディアは「ミョン氏は占い師の手法を用いて、キム・ゴンヒ夫人の信頼を勝ち得た」と指摘している。