南北の軍事境界線付近に設置された拡声器では韓国の歌謡曲や気象情報、北朝鮮の体制批判などが流されてきた。1960年代初頭から始まり、南北関係の浮き沈みによって中止と再開を繰り返してきた。韓国国防省は4日、拡声器について南北の緊張緩和のための措置として撤去を始めたと発表した。去年6月、北朝鮮が汚物風船を飛ばしてきたことを受け、尹錫悦前大統領は北朝鮮に向けた「宣伝放送」を再開。6月に就任した李在明大統領は一転して宣伝放送を停止し、拡声器の撤去を始めた。緊張緩和を目指す韓国に対し、北朝鮮・金与正氏は談話を発表し、「韓国が敵だという認識は変わらない」と主張。