ユーラシア・グループが発表した世界の10大リスク。最大のリスクはアメリカの分断。ユーラシア・・グループのイアン・ブレマー氏。アメリカの分断が深まるなかで共和党のトランプ氏が勢いづいていると指摘した。イアン・ブレマー氏は「今はトランプ氏の勝率は60%、バイデン氏は40%だと考える。トランプ氏がすんなり勝つ可能性を日本人は知るべきだ」などと述べた。トランプ氏の支持率はバイデン氏と拮抗。正式に候補となればバイデン氏を追い抜く可能性があるという。中東情勢が悪化すればトランプ氏がますます有利になるという。イアン・ブレマー氏は「バイデン氏の下で2つの戦争が起きた支持するのか?もしアメリカとイランが戦争になれば原油は150~200ドルに急騰し世界で景気後退が起きバイデン氏は負ける」などと述べた。イアン・ブレマー氏は2つの戦争が起きるなかでトランプ氏が当選すれば国際社会の中で危険な存在になりうると警告する。イアン・ブレマー氏は「トランプ政権とわれわれは4年間つきあった。日本は安倍元総理の時代だが問題はなかった。ただその時は国際環境が今よりはるかに安定していた。今は強風で滑走路も見えない中で着陸しようとしている段階だ。そこで未熟なパイロットに操縦桿を渡せば墜落しかねない。トランプ氏の勝利とはそういうことだ」などと述べた。さらにトランプ氏は保護貿易主義を復活させ米中関係の悪化を招くと予想する。マーケットへの影響について「トランプ氏が勝てば減税や規制緩和、財政赤字削減に再び注力するだろう。これらはすべて市場にプラスに働く。ただ注意すべきはトランプ氏の排除行為だ。彼は自身に対する調査や裁判を終わらせたい。そこで司法やFBI、税務当局に忠実な人物を任命し政治的に利用するだろう。そうしたアメリカの信頼を損なう行為を市場は好まない」などと述べた。