政府はきのう、経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」の原案を示した。「骨太の方針」の原案では、AIなどに使われる次世代半導体について、政府が支援する日本企業「ラピダス」を念頭に、「量産等に必要な法制上の措置を検討するとともに、支援手法の多様化の検討を進める」と明記した。また、タクシー会社の管理のもと、一般のドライバーが有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」について、安全の確保を前提に全国へ拡大する方針も盛り込まれた。一方、財政の健全性を示す指標となる基礎的財政収支(プライマリーバランス)について、「2025年度の黒字化を目指す」との記載を復活させ、これまでの方針を維持する考えを改めて強調している。「骨太の方針」は今月21日にも閣議決定される見通し。