ガザでNHKの報道を担う2人が記録した映像から、現地のいまを見つめる「ガザ事務所通信」。今月はイスラム教徒にとって神聖な断食月「ラマダン」を追った。ことしのラマダンは2月18日から3月19日で、日中の飲食を断ち困難な状況にある人に心を寄せる。攻撃を受けたモスクで、人々が祈りを捧げた。停戦前と比べ物資は目に見えて増加し、ラマダン定番の菓子「カタイエフ」も売られていた。小麦粉を使った生地に、ナッツやチーズなどを包む。イランをめぐる情勢は、ガザ地区にも暗い影を落としていた。イスラエル当局は「治安対策」として全ての検問所を一時閉鎖し、物資の搬入を再び制限し物価が急騰した。ラマダン中の日没後にとる食事の「イフタール」は、アルジェリアからの寄付でまかなわれた。食事の席を共にすることで、家族と社会の絆を深める。イスラエルの攻撃はラマダンの間も行われ、北部ガザ市では3人が死亡した(現地メディア)。ガザ地区保険当局によると、停戦後の死者は700人余りにのぼっている。
