米国政府は「核爆発を伴わない臨界前核実験を、今月14日に西部ネバダ州にある核実験場で行った」と発表した。バイデン政権下で実施が確認された臨界前核実験としては3回目で、今後、実験を行う頻度を上げる計画だとしている。これを受けて長崎県・大石知事はきのう、米国・エマニュエル駐日大使に抗議文書を出した。核軍拡競争をさらに助長するものだとしたうえで、核兵器の維持や開発につながるすべての核実験を中止するよう求めている。また、長崎市・鈴木市長らも同様の抗議文書をバイデン大統領とエマニュエル駐日大使に出し、「被爆者をはじめとする平和を希求する人々の切なる思いを踏みにじる行為で、断じて許すことができない」としている。