ロンドンより中継。政権交代が予想される背景にあるのが、国民の生活苦である。英国ではロシアのウクライナ侵攻後、インフレが一時10%を超え生活を直撃した。2020年のEU離脱もインフレを後押しし、今や国民の半数以上が失敗だったと考えているEU離脱を実行した保守党に批判の矛先が向かった形になる。また今回の選挙でも争点のひとつとなっている安全保障について労働党のスターマー党首は「核兵器を使う用意がある」と発言し従来の反核路線から脱却し「労働党は変わった」と強調した。ただ国民からは、「予算は生活の向上に使うべき」という声も上がっている。劣勢の与党・保守党は従来の保守層を繋ぎ止めようと、不法移民を強制移送する強硬策などの政策を打ち出したが支持に結び付いていないという。調査では一時期保守等を上回り2位に躍進し、不法移民の拘束などより過激な政策を掲げている。この後投票は5日の朝に締め切られ、新たな首相が誕生する見通しである。