英国総選挙。選挙戦では与党、保守党が苦戦。野党、労働党が大きくリード。14年ぶりの政権交代が現実味を帯びている。前回の総選挙で最大の焦点となったのが「ブレグジット」、EUからの離脱。グリムズビーを訪問。かつては英国最大の漁港だったが漁師が激減、衰退の危機。当時、ジョンソン首相はEU離脱を実現し「主権を取り戻す」「英国近海から外国の漁船を追い出す」と主張。結果、保守党が大勝。あの魚市場はどうなったのか?タラは地元の漁師が獲ったものではない。競りにかけられたのはすべて輸入魚。状況はあまり変わらなかったという。グリムズビーフィッシュマーケット・マーティンボイヤーズCEOは「関係者なら誰でもジョンソン氏は口だけで実行しなかったとわかっている。水揚げは増えなかった。漁業の復活なんてなかった」。ビジネスはむしろ大変になったという。水産加工業・スティーブロベットは「流通の手続きが難しくなって影響を受けている」。世論調査(YouGovより)「離脱は間違っていた」は58%、「離脱は正しかった」は31%、「わからない」は11%。ファラージ党首率いる右派政党「リフォームUK」は厳格な移民政策を掲げ保守党支持層の取り込みを狙う。グリムズビーの選挙区では世論調査で2位。