フランス南東部リヨンの旧市街には年間100万人以上が訪れる。伝統的な人形劇や、家屋の中に設けられた迷路のようなトラブールと呼ばれる通路も観光客には外せない観光スポットである。リヨンには400ほどのトラブールがあり、そのうち約50カ所が一般に公開されている。建物の共同所有者との合意で市当局が管理や改装などの大半を手がけている。所有者との合意には静かにするという条項も入っているが知名度が高まったせいでその条項を順守するのは難しくなっている。住民は観光客は受け入れるが騒音は出さないでほしいとして、多くのガイドは対応しようとしている。しかし問題が生じて公開するトラブールが少なくなっているという。