世界で深刻化するプラスチックごみによる環境汚染。その防止に向けた初めての国際条約をつくるための政府間交渉が韓国で行われている。交渉の最終日があすに迫る中、最新の状況を現地から伝えてもらう。韓国・釜山から中継を繋いだ。夜の9時を過ぎても会議室には各国の担当者が出入りし非公式の協議が続けられている。170を超える国が参加して今月25日から始まった政府間交渉。最大の焦点は世界のプラスチックごみが年々増え続ける中でプラスチックの生産量の規制に踏み込めるかどうか。きのう、交渉委員会の議長が新たに示した条文の素案ではプラスチックの生産量について世界的な削減目標を設け、各国が目標達成のために行った対応を報告するという内容が選択肢の1つとして盛り込まれた。関係者によると、この素案の方向性を多くの国が支持しているということだが、プラスチックの原料となる石油を産出する産油国などは生産量の規制を条約に盛り込むことに反対する立場を変えていない。このため会場では、なんとか妥協点を探ろうと今朝から断続的に協議が続けられている。あすは予定されている交渉の最終日で全体会合が行われる予定。一方で会場ではきょうの非公式の協議を踏まえて、議長が今夜中にもう一度修正案を示すのではないかという情報も流れている。世界のプラスチック汚染を止めるため各国の意見の隔たりを埋め合意に導くことができるのか、交渉は大詰めを迎えている。