主要な先進国による国際開発援助額の推移をみると、2022年までは右肩上がりだったが去年は減少に転じた。背景には各国が支出の重点を安全保障分野に移したことなどがあるとみられ深刻な問題となっている。厳しい状況の中、民間による支援の重要さが増している。長年支援を続けてきた国際NGOでは支援者を広げるための新たな工夫を行い、貧困地域の子どもたちを支えている。
フィリピン東サマール州では住民の多くが農業や漁業に従事。台風などの自然災害が多く、義務教育を修了できる子どもは3割で貧困の連鎖が課題。先月、国際NGOが支援対象となる子どもたちを集めたイベントを開催。子どもたちが顔写真を見て「支援してほしい相手」を選んだ。NGOでは日本の支援者から毎月定額の寄付金を募り、貧しい子どもたちの生活や学業を支える活動を行ってきた。これまでは支援者が支える子どもを選んでいたが、支援する側が選ばれる仕組みを新たに取り入れた。
イベントに参加した12歳のエドゥアルドくんの父親は亡くなり母親と二人暮らしで「食べ物を買えるよう魚を売るため学校を休むことがある」と話した。エドゥアルドくんが選んだのは千葉県に住む鈴木愛さん。4人の子どもを育てる鈴木さんは今年5月にNGOの支援活動を知り毎月4500円を寄付することを決めた。鈴木さんは「日々の生活に追われ自分の心の余裕がないと人に何かをしてあげたいという思いがだんだん薄れていく。『これやってみたい』と純粋にそれだけ」と話した。7月、鈴木さんのもとにエドゥアルドくんから手紙が届いた。手紙には父親を亡くしたこと、鈴木さんを”家族のように感じた”ということが書かれていた。
支援する側が選ばれる新たな仕組みは支援する側に思わぬ効果も生み出している。愛媛県に住む矢田哲也さんは15年以上にわたり子どもの支援活動に取り組んできたが悩みがあった。子どもを応援したい思いが伝わらず、怖がられてしまっていた矢田さんを選んだルワンダのエメくん。矢田さんは今年3月にルワンダを訪問しエメくんと直接対面「走って子どもが来てくれて愛情、親しみを感じたスタートだった」と語った。エメくんが矢田さんを選んだ理由は”強くて守ってくれそうだから”。矢田さんはサッカーボールをエメくんにプレゼントした。支援する側が選ばれる仕組みでは互いを支え合う新たな関係が生まれている。矢田さんは「助けてという感じではなく精いっぱい頑張って行きているという感じ。一人でも多くの子どもを支援できるようなビッグな男になりたいという目標を持って頑張って生きている」と話した。
NGOによると、支援する側が選ばれる新たな仕組みにより支援する側が責任感ややりがいをより感じるようになり寄付の継続率が3割あがったという。今回のNGOの取り組みについて立命館アジア太平洋大学・山形辰史教授は「紛争で苦しんでいる地域や国がまだ多いことを考えると、自国で資金を確保しろというのは無理な話なので国際的な支援は必要。政府が支援しきっていないのであればNGOが関わり担当しているところに資金を提供する大きな意義がある」と語った。
フィリピン東サマール州では住民の多くが農業や漁業に従事。台風などの自然災害が多く、義務教育を修了できる子どもは3割で貧困の連鎖が課題。先月、国際NGOが支援対象となる子どもたちを集めたイベントを開催。子どもたちが顔写真を見て「支援してほしい相手」を選んだ。NGOでは日本の支援者から毎月定額の寄付金を募り、貧しい子どもたちの生活や学業を支える活動を行ってきた。これまでは支援者が支える子どもを選んでいたが、支援する側が選ばれる仕組みを新たに取り入れた。
イベントに参加した12歳のエドゥアルドくんの父親は亡くなり母親と二人暮らしで「食べ物を買えるよう魚を売るため学校を休むことがある」と話した。エドゥアルドくんが選んだのは千葉県に住む鈴木愛さん。4人の子どもを育てる鈴木さんは今年5月にNGOの支援活動を知り毎月4500円を寄付することを決めた。鈴木さんは「日々の生活に追われ自分の心の余裕がないと人に何かをしてあげたいという思いがだんだん薄れていく。『これやってみたい』と純粋にそれだけ」と話した。7月、鈴木さんのもとにエドゥアルドくんから手紙が届いた。手紙には父親を亡くしたこと、鈴木さんを”家族のように感じた”ということが書かれていた。
支援する側が選ばれる新たな仕組みは支援する側に思わぬ効果も生み出している。愛媛県に住む矢田哲也さんは15年以上にわたり子どもの支援活動に取り組んできたが悩みがあった。子どもを応援したい思いが伝わらず、怖がられてしまっていた矢田さんを選んだルワンダのエメくん。矢田さんは今年3月にルワンダを訪問しエメくんと直接対面「走って子どもが来てくれて愛情、親しみを感じたスタートだった」と語った。エメくんが矢田さんを選んだ理由は”強くて守ってくれそうだから”。矢田さんはサッカーボールをエメくんにプレゼントした。支援する側が選ばれる仕組みでは互いを支え合う新たな関係が生まれている。矢田さんは「助けてという感じではなく精いっぱい頑張って行きているという感じ。一人でも多くの子どもを支援できるようなビッグな男になりたいという目標を持って頑張って生きている」と話した。
NGOによると、支援する側が選ばれる新たな仕組みにより支援する側が責任感ややりがいをより感じるようになり寄付の継続率が3割あがったという。今回のNGOの取り組みについて立命館アジア太平洋大学・山形辰史教授は「紛争で苦しんでいる地域や国がまだ多いことを考えると、自国で資金を確保しろというのは無理な話なので国際的な支援は必要。政府が支援しきっていないのであればNGOが関わり担当しているところに資金を提供する大きな意義がある」と語った。
