イギリスの労働党政権は去年、財政再建に向け過去最大規模となる約8兆円の増税に踏み切った。しかし今月26日に発表される予算案でも、再び大幅な増税が盛り込まれる見通しで、物議を醸している。今回の予算案は医療や国防費などの歳出を増やすとしているが、世界経済の不透明感から生産性の見通しが下方修正されれば、財政赤字が広がって、200億~300億ポンド(約4兆~6兆円)が不足するとみられている。不足分をどう埋めるのか、先週リーブス財務相は公表前の予算案について、異例の会見を開いた。必要な支出を確保するため増税を示唆したとされている。「所得税などの増税をしない」とした党の公約を守るかという質問に対しても、リーブス財務相は明言を避け、イギリスメディアは厳しい決定への地ならしだと報じている。去年行った増税が労働党政権の支持率低下に繋がっていることから、予算案の内容によっては今後の政権運営への影響は避けられないとみられている。
