エーザイとバイオジェンが共同で開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について厚生労働省は今日、専門家部会を開き、使用を認めるかどうか審議することにしている。認められれば、アルツハイマー病の原因物質に直接働きかけ、取り除くための初めての薬が国内で製造・販売できるようになる。アルツハイマー病を発症した人の脳では、「アミロイドβ」と呼ばれる異常なたんぱく質がたまっていて、これにより神経細胞が壊れ、脳が萎縮し、その結果、脳の働きが低下すると考えられている。レカネマブはアミロイドβを取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待される。アルツハイマーは日本では認知症と診断されて高齢者の6割以上を締めていて、2025年に認知症の人は約700万人に及ぶと推定される。